請求書に記載された「プラスエリアモード」という見慣れない文字。
「これって何?もしかして追加料金がかかっているの?」と、不安に感じたことはありませんか。
また、外出先や自宅の奥まった部屋で「なんだか電波が悪いな…」と感じる場面が増えてきた方もいるかもしれません。
プラスエリアモードは、そんなときに通信環境を改善してくれる心強い機能です。
ただし、仕組みを理解せずに使ってしまうと、思わぬ出費につながることもあります。
この記事では、プラスエリアモードの基本から使いどころ、そしてお得に利用する方法まで、わかりやすく解説していきます。
WiMAXのプラスエリアモードとは?通常モードとの違いを30秒で理解
プラスエリアモードとは、一言でいえば「通信エリアを広げるための有料オプション」です。
普段使っているWiMAXの電波が届きにくい場所で、auの回線網を利用して通信を安定させます。
いわば、いざという時に助けてくれる「通信の助っ人」のような存在です。
普段私たちが利用しているのは「スタンダードモード」で、この2つには明確な違いがあります。
比較項目 | スタンダードモード(通常モード) | プラスエリアモード(有料オプション) |
---|---|---|
利用回線 | WiMAX 2+ / au 4G LTE / au 5G | au 4G LTE (プラチナバンドを含む) / au 5G |
通信エリア | 上記回線の提供エリア | スタンダードモードエリアに加えて、au 4G LTE(800MHz帯=プラチナバンドを含む)/au 5G の提供エリア |
月額料金 | 追加料金なし | 1,100円(税込) |
データ容量 | 実質無制限 | 月間30GBまで |
通信制限 | – | 当月末まで128kbps(標準モードは影響なし) |
想定用途 | ふだん使い・大容量DL/視聴 | 電波が弱い場所だけ一時的にON |
それでは、スタンダードモード・プラスエリアモードそれぞれのモードについてもう少し詳しく見ていきましょう。
スタンダードモード:基本の通信モード
スタンダードモードは、WiMAXを契約している方が追加料金なしで利用できる標準の通信モードです。
WiMAX回線を中心に、一部auの回線も利用して通信を行います。
現在のWiMAX +5Gプランでは、このモードでのデータ通信量に上限はありません。
そのため、動画視聴やオンラインゲームなど、データ消費を気にすることなくインターネットを楽しめます。
プラスエリアモード:繋がりやすさを強化する有料オプション
プラスエリアモードは、スタンダードモードの電波が届きにくい場所をカバーするためのオプション機能です。
このモードに切り替えることで、auが持つ広範囲な4G LTEおよび5Gネットワーク、特に障害物に強い「プラチナバンド」の電波を利用できるようになります。
その結果、これまで圏外だった場所でも通信が可能になる場合があります。
ただし、利用には月額1,100円(税込)の料金がかかり、月間30GBのデータ容量制限がある点に注意が必要です。
プラスエリアモードを使う2つの大きなメリット
有料オプションと聞くと少し躊躇してしまうかもしれませんが、プラスエリアモードにはそれを補って余りある大きなメリットがあります。
特に、「通信の安定性」や「エリアの広さ」を重視する方にとっては、非常に心強い機能です。
具体的にどのような場面で役立つのか、2つのメリットを見ていきましょう。
メリット①:auのプラチナバンドで地下やビル内でも繋がる
プラスエリアモードの最大の強みは、auの「プラチナバンド」と呼ばれる周波数帯の電波が使えることです。
プラチナバンドは、周波数が低いことで電波が遠くまで届きやすく、壁や建物などの障害物を回り込んで進む性質を持っています。
そのため、これまで電波が入りにくかった場所でも、安定した通信が期待できます。
- 地下鉄の駅や地下街
- 高層ビルの奥まったオフィス
- コンクリート造のマンションや自宅の部屋
- 商業施設の店内
これらの場所で通信が不安定だと感じていた方は、プラスエリアモードを試してみる価値があるでしょう。
メリット②:通信対応エリアが広がり、地方や山間部でも安心
WiMAXの通信網は全国に広がっていますが、auのネットワークはそれをさらに上回る広範囲をカバーしています。
プラスエリアモードを使えば、WiMAXの電波が届かない一部の地方や山間部などでも、auの電波を掴んでインターネットに接続できる可能性が高まります。
出張や旅行で普段行かない場所を訪れる際や、帰省先でのインターネット環境に不安がある場合でも安心です。
モバイルルーターを様々な場所に持ち運んで利用する方にとって、このエリアの広さは大きなメリットと言えます。
知らないと損!契約前に必ず知るべきプラスエリアモードの2つのデメリット・注意点
プラスエリアモードは非常に便利な機能ですが、利用する上で必ず知っておかなければならない注意点があります。
特に料金と速度制限に関するルールは重要で、知らずに使ってしまうと「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。
安心して利用するためにも、2つのデメリットをしっかり確認しておきましょう。
注意点①:月額1,100円の追加料金|一度でも使えば課金対象に
プラスエリアモードの利用には、月額1,100円(税込)のオプション料金がかかります。
ここで最も注意すべきなのは、この料金は日割り計算されないという点です。
たとえ月末に数秒間だけ間違えてオンにしてしまった場合でも、1ヶ月分の料金(1,100円)が満額請求されます。
「少しだけ試してみよう」という軽い気持ちで使うと、意図しない出費に繋がるため、利用は計画的に行う必要があります。
注意点②:月間30GBの上限超過で速度が128kbpsに制限
スタンダードモードが実質データ無制限で使えるのに対し、プラスエリアモードには月間30GBという明確なデータ容量の上限が設けられています。
この上限を超えてしまうと、プラスエリアモード利用時の通信速度が月末まで最大128kbpsに制限されてしまいます。
128kbpsという速度は、LINEでテキストメッセージを送受信するのがやっとのレベルで、ウェブサイトの閲覧や動画視聴はほぼ不可能です。
大容量のデータ通信を行う際は、必ずスタンダードモードで行うようにしましょう。
プラスエリアモードの月額1,100円を無料で使う2つの方法
月額1,100円の追加料金は少し痛い出費ですが、実はこの料金を無料にする方法が2つ存在します。
これらの方法を活用すれば、追加費用を気にすることなく、プラスエリアモードの恩恵を受けることが可能です。
ご自身の契約状況に合わせて、ぜひ検討してみてください。
方法①:auスマホ・UQモバイルとのセット割を適用する
もし、auもしくはUQモバイルのスマートフォンを利用しているなら、朗報です。
WiMAXと対象のスマホプランをセットで契約することで適用される割引サービスを利用すると、プラスエリアモードのオプション料金が無料になります。
- auユーザーの場合:「auスマートバリュー」
- UQモバイルユーザーの場合:「自宅セット割」
これらの割引を適用すれば、スマホ料金自体も割引される上に、プラスエリアモードまで無料で使えるようになり、一石二鳥です。
適用条件や対象プランについては、各キャリアの公式サイトで最新情報をご確認ください。
方法②:オプション料金が無料のWiMAXプロバイダを選ぶ
WiMAXは多くのプロバイダ(販売代理店)から提供されており、中には独自のキャンペーンとしてプラスエリアモードの利用料を無料にしているところもあります。
プロバイダによって月額料金やキャンペーン内容が大きく異なるため、契約前には複数のプロバイダを比較検討することが重要です。
これからWiMAXを契約する方や、乗り換えを検討している方は、プラスエリアモードの料金体系も比較項目の一つとしてチェックしてみましょう。
どのプロバイダを選べばよいか分からない方は、下記の比較記事を参考にしてみてください。

【機種別】モバイルルーターのプラスエリアモードの切り替え方法
モバイルルーターの場合、本体のディスプレイから簡単にモードを切り替えることができます。
ここでは代表的な機種の操作方法をご紹介します。
意図せず切り替えてしまわないよう、操作は慎重に行いましょう。
Speed Wi-Fi DOCK 5G 01の切り替え方
- ホーム画面で「通信モード」をタップ
- 「スタンダード(ST)」または「プラスエリア(+A)」を選択
- 確認画面が表示されたら、「はい」をタップして切り替え完了
Speed Wi-Fi 5G X12の切り替え方
- ホーム画面で「通信モード」をタップ
- 「スタンダード」または「プラスエリア」を選択
- 確認メッセージで「はい」を選択
Speed Wi-Fi 5G X11の切り替え方
- ホーム画面のメニューから「通信モード設定」を選択
- 「通信モード」を選択し、「スタンダードモード(ST)」または「「プラスエリア(+A)」を選ぶ
- 設定を適用すれば切り替えが完了
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01の切り替え方
- ホーム画面から「通信モード」をタップ
- 「スタンダード」または「プラスエリア」を選択
- 確認画面で「OK」をタップすると切り替えが完了
【機種別】ホームルーターのプラスエリアモードの切り替え方法
ホームルーターにはディスプレイがないため、パソコンやスマートフォンのブラウザから設定ツールにアクセスしてモードを切り替えます。
基本的な手順はどの機種も同じです。
Speed Wi-Fi HOME 5G L13の切り替え方
- ルーターに接続したPCやスマホのブラウザで「http://192.168.0.1」または「http://speedwifi-home.5g」にアクセスする
- ログイン画面で、本体底面に記載されているパスワードを入力し、ログインする
- 「設定」メニューから「通信モード設定」に進む
- 「プラスエリアモード」を選択し、「適用」をクリックして完了
Speed Wi-Fi HOME 5G L12の切り替え方
- PCやスマホのブラウザで「http://192.168.179.1」にアクセス
- 本体に記載のパスワードでログインする
- 「基本設定」または「詳細設定」から通信モードの項目を探す
- 「プラスエリアモード」に切り替え、「適用」または「保存」をクリック
Speed Wi-Fi HOME 5G L11の切り替え方
- PCやスマホのブラウザで「http://192.168.0.1」にアクセス
- 本体に記載のパスワードでログインする
- メニュー内の「設定」から「通信モード設定」を選択する
- 「プラスエリアモード」を選択し、設定を保存して完了
プラスエリアモードに関するよくある質問
ここでは、プラスエリアモードに関して特に多く寄せられる質問にお答えします。
【まとめ】プラスエリアモードは「いざという時」の切り札!普段はオフで賢く使おう
今回は、WiMAXのプラスエリアモードについて詳しく解説しました。
最後に、この記事の重要なポイントを振り返りましょう。
- プラスエリアモードとは:WiMAXの電波が弱い場所でau回線を使うための有料オプション。
- メリット:通信エリアが広がり、地下やビル内でも繋がりやすくなる
- デメリット:月額1,100円の料金と、月間30GBのデータ容量制限がある
- 賢い使い方:普段は「スタンダードモード」で利用し、通信が不安定な「いざという時」だけオンに切り替える
- 節約術:「au・UQモバイルのセット割」や「無料キャンペーン中のプロバイダ」を選べば、追加料金なしで利用できる
プラスエリアモードは、料金や制限を正しく理解し、必要な場面でだけ活用することで、あなたのインターネットライフをより快適にしてくれる便利な機能です。
普段はスタンダードモードを基本とし、通信状況に応じて賢く使い分けましょう。