いつもは快適に使えていたWiMAXが突然圏外になると、「急に繋がらなくなって仕事が止まった…」「動画視聴中にオフラインになってしまった」など、焦ってしまいますよね。
でも実は、WiMAXが圏外になる原因はある程度決まっていて、簡単な対処で改善できるケースも少なくありません。
この記事では、WiMAXが圏外になったときに自分で試せる対処法を、原因別にわかりやすく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
【まず試して!】WiMAXが圏外になったら確認したい5つの簡単対処法
WiMAXが圏外になったときは、専門的な知識がなくても誰でもすぐに試せる対処法があります。
実際、多くのケースでは、以下のような簡単な操作で接続が回復することも少なくありません。
「今すぐなんとかしたい!」という方は、上から順にチェックしてみてください。
対処法1 WiMAXルーター・接続端末の再起動
WiMAXルーターは、長時間使い続けると熱がこもったり、一時的にシステムエラーが起きて、接続が不安定になることがあります。
こうしたトラブルは、ルーターや端末を再起動するだけで改善するケースが多く、もっとも基本的かつ効果的な対処法です。
圏外表示が出たら、まずはWiMAXルーターと、接続中のスマートフォンやパソコンの両方を再起動してみましょう。
- 接続しているスマートフォンやPCの電源をオフにする
- WiMAXルーターの電源をオフにする
- コンセントから電源プラグを抜いて、数分間放置する
- 電源プラグをコンセントに挿し、ルーターの電源をオンにする
- ルーターの起動が完了するまで数分待つ
- スマートフォンやPCの電源をオンにして、Wi-Fiに接続できるか確認する
対処法2 電波の届きやすい場所に移動する
WiMAXの電波は、壁や家具などの障害物に弱い性質があります。
特に、コンクリートや金属製の壁は電波を大きく遮断してしまうため、室内の特定の場所で圏外になることがあります。
もしルーターを部屋の隅や棚の中に置いている場合は、置き場所を変えるだけで電波状況が劇的に改善される可能性があります。
ルーターや接続端末を窓際に移動するだけで、圏外表示が消えるケースも多いです。
まずは置き場所を見直してみましょう。
対処法3 SIMカードの抜き差し
意外と見落としがちなのが、SIMカードの接触不良です。
ルーターを落とした衝撃や、長期間の使用でSIMカードの接触が甘くなり、端末がSIMカードを正常に認識できなくなっている可能性があります。
一度ルーターの電源を切り、SIMカードを抜き差しすることで、この問題が解決することがあります。
- WiMAXルーターの電源を完全にオフにする
- SIMカードスロットのカバーを開け、SIMカードを取り出す
- SIMカードの金属部分に汚れがあれば、乾いた柔らかい布で優しく拭き取る
- SIMカードの向きを間違えないように、奥までしっかりと挿入する
- ルーターの電源をオンにし、電波を掴むか確認する
対処法4 機内モードを解除する
スマートフォンやタブレットで圏外表示が出ている場合、意図せず機内モードがオンになっていることがあります。
機内モードは全ての通信機能をオフにする設定です。
また、一度機内モードをオンにしてから再度オフにすると、通信機能がリフレッシュされ、電波を掴みやすくなる場合があります。
これは簡単に試せる有効な手段です。
- 画面の右上隅から下にスワイプしてコントロールセンターを表示
- 飛行機のアイコン(機内モード)がオレンジ色になっていたら、タップしてオフ(灰色)にする
- オフになっていても、一度タップしてオンにし、数秒待ってから再度オフにする
- 画面の上から下にスワイプしてクイック設定パネルを表示する
- 「機内モード」や飛行機のアイコンがオンになっていたら、タップしてオフにする
- オフでも、一度オンにしてから再度オフにする
対処法5 電波が弱い・不安定な時の切り札「プラスエリアモード」を使う
ルーターの再起動や設置場所の変更を試しても圏外のままという場合は、通信エリア自体に原因があるかもしれません。
そんなときは、通常よりも広い範囲で電波をキャッチできる「プラスエリアモード」の活用を検討してみましょう。
「プラスエリアモード」とは、通常のWiMAX回線に加えて、より広範囲で繋がりやすいauの4G LTE・5G回線(800MHz帯の「プラチナバンド」)を利用できる有料オプションです。
標準モードでは圏外になってしまう山間部や建物内でも、このモードに切り替えることで接続できる可能性があります。
ただし、利用には注意が必要です。
多くのプランでは、月額料金とデータ容量の制限が設けられています。
項目 | 内容 | 注意点 |
---|---|---|
料金 | 月額 1,100円(税込) | 利用した月のみ課金される |
データ容量 | 月間 30GBまで | 上限を超えると、月末まで速度が大幅に制限される |
プラスエリアモードのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
対応エリアが広がる 地下や建物内でも繋がりやすい | 追加料金がかかる データ容量に上限がある |
プラスエリアモードは月間30GBの上限を超えると速度制限がかかるため、普段は標準モードを使い、圏外時のみの利用がおすすめです。
【原因を特定】WiMAXが圏外になる5つのおもな理由
簡単な対処法を試しても解決しない場合、圏外になっている原因をもう少し詳しく探る必要があります。
原因が分かれば、より的確な対処ができます。
ここでは、WiMAXが圏外になるおもな原因を5つ解説します。
原因 | チェックポイント |
---|---|
サービスエリア外 | 現在地はWiMAXの電波が届くエリアかどうか |
通信障害・メンテナンス | プロバイダの公式サイトで障害情報が出ていないか |
料金未払い | 料金の支払いは正常に完了しているか |
ルーターの不具合・故障 | ルーターは正常に動作し、異音や異臭がないかどうか |
電波干渉 | ルーターの近くに電子レンジなどの家電製品がないかどうか |
原因1 WiMAXのサービスエリア外・電波が弱い場所にいる
最も基本的な原因として、単純にWiMAXのサービスエリア外にいる可能性が考えられます。
WiMAXの電波は都市部を中心に整備されており、山間部や一部の郊外ではまだエリア外の場所も存在します。
また、エリア内であっても以下のような場所では電波が届きにくく、圏外になることがあります。
- 高層ビルの陰
- 地下やトンネルの中
- 鉄筋コンクリート製の建物の中
まずは、契約中のプロバイダやUQ WiMAXの公式サイトで現在地がサービスエリア内かどうかを確認してみましょう。
住所や郵便番号を入力すれば、ピンポイントで判定できます。
原因2 WiMAX側で通信障害・メンテナンスが発生している
利用端末や環境に問題がなくても、WiMAXの通信網自体に障害が発生していたり、メンテナンスが行われていたりすると、サービスを利用できなくなります。
この場合、ユーザー側でできることはなく、復旧を待つしかありません。
急に圏外になった場合は、契約しているプロバイダやUQ WiMAXの公式サイトを確認し、障害・メンテナンス情報が掲載されていないかチェックしましょう。
X(旧Twitter)などのSNSで公式アカウントから情報が発信されることもあります。
原因3 料金の未払いで利用停止になっている
意外と見落としがちなのが、利用料金の未払いです。
支払い方法に設定しているクレジットカードの有効期限が切れていたり、銀行口座の残高が不足していたりすると、料金が引き落とせず、サービスの利用を停止されてしまいます。
心当たりがある場合は、契約中のプロバイダのマイページにログインし、支払い状況を確認してみましょう。
未払いがあれば、支払いを済ませることでサービスは再開されますが、復旧には多少時間がかかることもあるため、早めの対応がおすすめです。
原因4 ルーターの一時的な不具合や故障
ルーターが長時間稼働し続けると、熱を持って内部が不安定になることがあります。
このような一時的な不具合が原因で圏外になるケースは珍しくなく、多くの場合、ルーターの再起動で改善します。
ただし、再起動しても圏外が頻発する、本体が異常に熱い、電源がすぐ落ちるなどの症状がある場合は、物理的な故障の可能性も。
利用年数が4〜5年を超えている場合は、経年劣化によるトラブルも考えられます。
その際は、ルーターの買い替えや、契約プロバイダへの相談を検討してみましょう。
原因5 他の機器との電波干渉が起きている
WiMAXルーターが使用する電波の周波数帯(2.4GHz)は、電子レンジやBluetooth機器、コードレス電話など、多くの家電製品でも利用されています。
そのため、これらの機器が近くにあると電波同士が干渉し、通信が不安定になったり圏外になったりすることがあります。
この問題は、ルーターのWi-Fi設定を「5GHz」に変更することで解決できる場合があります。
周波数帯 | メリット | デメリット |
---|---|---|
2.4GHz | 障害物に強く、遠くまで電波が届きやすい | 家電などと電波干渉しやすく、通信が不安定になりやすい |
5GHz | 電波干渉が少なく、通信が安定して高速 | 障害物に弱く、電波が届く範囲が狭い |
電子レンジやBluetooth機器を使うと通信が不安定になると感じたら、5GHz帯への切り替えを試してみましょう。
すべて試してもダメなときは?最終手段と問い合わせのポイント
ここまで紹介した全ての対処法を試しても圏外表示が直らない場合、ルーター本体の深刻な不具合や故障の可能性が高まります。
自力での解決は難しいかもしれませんが、最後に試せる手段と、サポートに連絡する際のポイントを解説します。
WiMAXルーターの初期化
「初期化」は、ルーターを工場から出荷された時と同じ状態に戻す操作です。
Wi-Fiのパスワード設定や接続履歴など、すべてのユーザー設定がリセットされるため、実行後は再設定が必要になります。
ルーターの内部システムの不具合や設定トラブルが原因の場合、初期化によって改善するケースがありますが、あくまで最終手段として行いましょう。
実行する前に、以下の点を確認してください。
- ルーターの再起動は試したか
- 場所の移動は試したか
- SIMカードの抜き差しは試したか
- 障害情報や料金未払いがないことは確認したか
初期化の方法は機種によって異なりますが、多くのWiMAXルーターでは、本体の「RESET」ボタンを電源オンの状態で先の細いもので5〜10秒間長押しすると初期化が実行されます。
詳しい手順は、お使いのルーターの取扱説明書をご確認ください。
契約プロバイダへの問い合わせ
初期化しても改善しない場合は、ルーター本体の故障が疑われます。
その際は、契約中のプロバイダのサポートセンターへ早めに相談しましょう。
問い合わせの際は、事前に以下の情報を準備しておくと、やり取りがスムーズに進みます。
準備しておくもの・情報 | 具体例 |
---|---|
契約情報 | 契約者名、お客様番号、連絡先電話番号 など |
端末情報 | 機種名(例:Speed Wi-Fi 5G X12) |
トラブルの状況 | ・いつから圏外になったか ・どのようなエラーが表示されているか ・特定の場所だけで起こるか |
試した対処法 | 再起動、場所移動、SIM抜き差し、初期化など、試したことを伝える |
これらを正確に伝えることで、サポート担当者が原因を特定しやすくなり、修理や交換といった適切な対応をスムーズに受けることができます。
WiMAXが頻繁に圏外になるなら、乗り換えも検討しよう
今回ご紹介した対処法で一時的に改善しても、お住まいのエリアや利用環境によっては、今後も頻繁に圏外になる可能性があります。
「自宅の特定の部屋だけ電波が届かない」「地下や建物の奥では繋がらない」などの状況が続く場合は、根本的な解決策として回線自体の見直しを検討するのも一つの手です。
たとえば、同じWiMAXでも、契約しているプロバイダによってサービス内容やサポート体制、端末の性能が異なることがあります。
そうした中で、キャッシュバック特典や最新機種の取り扱いが充実している「GMOとくとくBB」などに乗り換えるのも一つの選択肢です。
さらに、WiMAXが合わないと感じた方は、光回線やホームルーターなど、他の通信サービスも視野に入れてみるのがおすすめです。
ストレスのない通信環境を手に入れるために、利用シーンに合った回線を見直してみましょう。

まとめ
この記事では、WiMAXが突然圏外になった際の対処法について、簡単なものから順を追って解説しました。
多くの場合、WiMAXが圏外になるトラブルは、自分で解決可能です。しかし、利用環境によってはWiMAX自体が合っていない可能性もあります。
もし頻繁に通信が不安定になるようであれば、ご自身のライフスタイルに合った、より快適なインターネット回線への乗り換えを検討することをおすすめします。