docomoやau、楽天モバイルなどに並ぶ4大キャリアのひとつであるソフトバンクは、通信環境の良さや周辺サービスとの連携で人気のサービスとなっています。
ソフトバンクでは、ポケットWiFiをはじめ、ソフトバンクAirやソフトバンク光などのWi-Fiサービスを展開しており、大手キャリアならではの安定した通信環境に定評があります。
また、スマートフォンでソフトバンクを利用している方は、ポケットWiFiのデータシェアプランでスマートフォンとWi-Fiをお得に利用できるでしょう。
ほかにも、PayPayポイントが貯まりやすいので、PayPayをよく利用する方にはソフトバンクのポケットWiFiはおすすめです。
しかし、近年では数多くのWi-Fiサービスが提供されており、知識や経験がなければどのサービスを選んでよいかわかりづらくなっています。
そのため、特徴やメリット・デメリットが多種多様となっており、自分に合ったサービスを選ぶ必要があるでしょう。
本記事では、ソフトバンクのポケットWiFiについて、基本情報やキャンペーン、評判、メリット・デメリットもあわせて解説します。
ソフトバンクのポケットWiFiを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

ソフトバンクのポケットWiFiの料金プランは3種類
ソフトバンクのポケットWiFiの料金プランは以下の3種類です。
- データシェアプラス
- データ通信専用3GBプラン
- データ通信専用50GBプラン
データシェアプラスは、スマートフォンキャリアでソフトバンクを利用している人限定のプランで、ポケットWiFi単体では契約できません。
そのため、ポケットWiFiを単体で契約したい人は「データ通信専用3GBプラン」か「データ通信専用50GBプラン」のどちらかになります。
「データ通信専用3GBプラン」は、基本プラン1,078円(税込)+データ通信専用3GBプラン330円(税込)の組み合わせのプランで、月額利用料金は1,408円(税込)です。
「データ通信専用50GBプラン」は、基本プラン1,078円(税込)+データ通信専用50GBプラン4,202円(税込)の組み合わせのプランで、月額利用料金は5,280円(税込)です。
「データシェアプラス」は、ソフトバンクのスマートフォンと、ポケットWiFiやタブレットなどでデータを分け合えるプランです。
ソフトバンクの定額制プランでスマートフォンを利用中の場合に加入できます。
使用用途によってどのプランが良いかは変わるため、それぞれのプランの特徴を確認して、自分に合うのはどのプランなのか細かな点も事前に確認しておくと良いでしょう。
プラン名 | 月額料金(税込) | データ容量 |
---|---|---|
データシェアプラス | 1,078円 | 最大合計50GB ※親回線(スマートフォン)とセットで最大合計50GBまで |
データ通信専用3GBプラン | 1,048円 | 3GB |
データ通信専用50GBプラン | 5,280円 | 50GB |
【50GBまで】データシェアプラスとは?
ここでは、ソフトバンクのデータシェアプラスについて解説していきます。
データシェアプラスとは、ソフトバンクの定額制プランでスマートフォンを契約している方のみ利用できるプランで、親回線(スマートフォン)と子回線(ポケットWiFi・タブレット)でデータ通信容量を分け合えます。
具体的には、親回線で契約したデータ量を子回線(最大5台)とシェアできるプランであり、月額1,078円でデータ容量を親回線とセットで最大50GB利用できます。
ただ、親回線と子回線を同じ人が利用する場合は、メリットはほとんどありません。
一方で、スマートフォンとデータシェアすることで、安い料金で多くのデータをポケットWiFiで利用できるため、ポケットWiFiを家族で利用する場合はおすすめです。
データシェアプラスは適用条件があるので、事前に確認しておきましょう。
- 親回線と子回線が同一家族割引グループに加入すること。
- 対象料金サービスを利用中または申し込みをすること。
- 「データシェアプラス」は、親回線1回線に対して子回線5回線までが対象。
なお、親回線の契約内容によって利用できるデータ容量が変化し、内容は以下の通りです。
親回線の契約プラン | データシェア容量上限(すべての子回線を含む) |
---|---|
データプランペイトク無制限 | 合計50GBまで |
データプランメリハリ無制限+ | 合計50GBまで |
データプランメリハリ無制限 | 合計30GBまで |
ソフトバンクのポケットWiFi端末は3種類
ソフトバンクでは、ポケットWiFiの端末を3種類取り扱っています。
端末代金は6,480〜66,240円(税込)で、端末の性能で大きく異なります。
また、端末のサイズはすべてコンパクトで、重量も軽いため、さまざまなシチュエーションでの持ち運びに最適です。
機種代金やスペック、大きさ、重さがそれぞれ違うため、自身がポケットWiFiを使用するシーンを想像して選ぶと良いでしょう。
Stick WiFi | Pocket WiFi® 5G A004ZT | Pocket WiFi® 5G A101ZT | |
---|---|---|---|
端末イメージ | ![]() | ![]() | ![]() |
機種代金(税込) | 6,480円 (180円×36回) | 66,240円 (1,840円×36回) | 28,800円 (800円×36回) |
発売日 | 2023年8月30日 | 2021年3月19日 | 2021年7月16日 |
色 | ホワイト | ネイビー | ネイビー |
サイズ | W約102mm H約32mm D約14mm | W約133mm H約73mm D約18.6mm | W約141mm H約69mm D約15.9mm |
重さ | 約33g | 約225g | 約240g |
連続通信時間 | – ※USBポートに差している時のみ使用可能 | 5G(ミリ波):約3.0時間5G(Sub6): 約3.6時間 4G LTE(FDD-LTE):約5.9時間 4G(AXGP):約7.4時間 | 5G(Sub6):約5時間 4G LTE(FDD-LTE):約7.5時間 4G(AXGP):約9時間 |
連続待受時間 | – ※USBポートに差している時のみ使用可能 | 4G LTE(FDD-LTE):約580時間 4G(AXGP):約600時間 | 4G LTE(FDD-LTE):約630時間 4G(AXGP):約650時間 |
バッテリー容量 | – | 4,100mAh | 5,300mAh |
保証期間 | 購入日から1年 | 購入日から1年 | 購入日から1年 |
特徴 | 持ち運びしやすい小型設計 USBに刺すだけで使用できる 充電しなくても良い | PCなどに有線で繋げる QRコードで端末に登録できる 通信スピードが速い 外出先で仕事に使いたい人におすすめ 軽くてコンパクト | 本体代金が安い QRコードで端末に登録できる 最大9時間の連続使用が可能 初めてポケットWiFiを使う人におすすめ |
【5G対応】ソフトバンクのポケットWiFiの通信速度・エリア
ソフトバンクのポケットWiFiではどの機種も同じ回線を使用しているため、対応エリアの違いはありません。
しかし、ソフトバンクのポケットWiFiの最大通信速度は、各機種によって異なります。
それぞれの最大通信速度も事前に確認して、理想の機種を購入しましょう。
上り最大通信速度 (アップロード) | 下り最大通信速度 (ダウンロード) | |
---|---|---|
Stick WiFi | 4G:37.5Mbps | 4G:112.5Mbps |
Pocket WiFi® 5G A004ZT | 5G:298Mbps 4G:46Mbps | 5G:3.0Gbps 4G:838Mbps |
Pocket WiFi® 5G A101ZT | 5G:110Mbps 4G:46Mbps | 5G:2.4Gbps 4G:838Mbps |
【他社比較】ソフトバンクのポケットWiFiと料金・速度・容量を比較!
近年、Wi-Fiサービスは急激に数を増やしており、ソフトバンク以外にもさまざまなWi-Fiサービスが存在します。
提供している会社によって、料金や通信速度、データ容量は変化します。
そのため、もしソフトバンクのポケットWiFiが自分の想定している目的や利用シーンと合わない場合は、他社のサービス利用を検討するのもおすすめです。

ここでは、ソフトバンクと共に通信4大キャリアと言われているdocomoやau、楽天モバイルと、au系列のUQ WiMAXを比較しています。
ソフトバンク | docomo | au・UQ WiWiMAX | 楽天モバイル | |
---|---|---|---|---|
機種 | PocketWiFi 5G A101ZT PocketWiFi 5G A004ZT | WiFi STATIONSH-52A | Speed WiFi 5G X12 | Rakuten WiFi Pocket 2C |
月額料金(税込) | 1,078〜5,280円 | 2,167〜7,315円 | 4,268〜5,654円 | 1,078〜3,278円 |
機種代金(税込) | 6,480〜66,240円 | 店舗により異なる | 27,720円 | 7,980円 ※キャンペーン適用で1円 |
データ容量 | 3GB/50GB | 3GB/6GB/9GB 20GB/100GB 無制限 | 無制限 | 無制限 |
最大通信速度 (ダウンロード) | 3.0Gbps | 4.2Gbps | 3.9Gbps | 150Mbps |
最大通信速度 (アップロード) | 37.5Mbps | 480Mbps | 183Mbps | 50Mbps |
各サービスの月額料金を比較
Wi-Fiサービスの月額料金は、サービスの内容や利用できる端末、またオプションなども含めて、安いものから高いものまで大きな差があります。
また、定額プランだけでなく変動型プランもあるため、途中で料金が変わるプランに注意しましょう。
そのため、月額料金が気になる方は、それぞれのサービスの特徴やキャンペーンなどを把握するのが良いでしょう。
以下の表では大手キャリアのWi-Fiサービスの月額料金に関する情報をまとめています。
サービスを選ぶ際の参考にしてください。
ソフトバンク | docomo | au・UQ WiMAX | 楽天モバイル | |
---|---|---|---|---|
月額料金(税込) | 1,078〜5,280円 | 2,167〜7,315円 | 4,268〜4,950円 | 1,078〜3,278円 |
実質月額料金(税込) ※キャンペーン適用後 | 1,078〜5,280円 | 2,178〜4,480円 | 5,546〜6,853円 | 1,078〜3,278円 |
機種代金(税込) | 6,480〜66,240円 | 店舗により異なる | 27,720円 | 7,980円 ※キャンペーン適用で1円 |
各サービスの通信速度(実測値)を比較
サービスの通信環境が気になる場合、通信速度(実測値)に注目すると良いでしょう。
実測値とは、実際に使用した場合の通信速度を表したものです。
各社が回線の性能としてアピールしている最大通信速度は、理論上の通信速度の最大値を表しています。
つまり、「理論上は最大このくらいの速度になる」という意味であり、「いつでもこの速度になる」という意味ではありません。
そのため、最大通信速度だけでなく実測値を比較することで、実際に利用する際の通信速度の参考になります。
実測値は、エリアや混雑状況、時間帯、端末などによって変化するため、必ず下記の数値になるとは限りませんが、事前に確認しておきましょう。
平均ダウンロード速度 | 平均アップロード速度 | 平均Ping値 | |
---|---|---|---|
ソフトバンク ※Pocket WiFi 5G A102ZT | 165.21Mbps | 35.88Mbps | 42.37ms |
docomo ※Wi-Fi STATION SH-54C | 487.0Mbps | 47.0Mbps | 43.4ms |
au・UQ WiWiMAX ※Speed Wi-Fi 5G X11 | 96.75Mbps | 22.24Mbps | 42.03ms |
楽天モバイル ※Rakuten WiFi Pocket | 31.62Mbps | 22.57Mbps | 47.39ms |
※直近3ヶ月に計測された測定結果から平均値を計算
(引用:みんなのネット回線速度)
5G対応でデータ容量無制限のポケット型Wi-FiならWiMAXがおすすめ
ソフトバンクのポケット型Wi-Fiは5G対応ですが、月50GBまでの制限があります。
そのため、5G対応のポケット型Wi-Fiをデータ容量無制限で利用したいのであれば、WiMAXがおすすめです。
下記は、ソフトバンクのポケット型Wi-FiとWiMAX(GMOとくとくBB WiMAX)のデータ容量や料金などの比較表です。
サービス名 | ソフトバンク | GMOとくとくBB WiMAX |
---|---|---|
データ容量 | 50GB | 無制限 |
月額料金 | 5,280円 | ・端末発送月:1,375円 ・1ヶ月目以降:4,807円 |
端末代金 | 28,800円 | 27,720円 (端末購入サポートで実質0円) |
端末名 | Pocket WiFi®5G A101ZT | Speed Wi-Fi DOCK 5G 01 |
最大通信速度(下り) | 2.4Gbps | 3.5Gbps |
平均通信速度(下り) | 70.0Mbps | 150.65Mbps |
重さ | 約240g | 約198g |
バッテリー容量 | 5,300mAh | 5,400mAh |
対応エリア | ソフトバンク 4G/5G | WiMAX 2+au 4G/5G |
スマホセット割 | なし | auまたはUQモバイル最大1,100円割引/月 |
キャンペーン | なし | ・キャッシュバック ・端末代27,720円(税込)が24ヶ月の利用で実質0円 など |
上記の表を見てわかるように、月額料金や端末代はGMOとくとくBB WiMAXのほうが安く、端末代は24カ月の利用で実質無料になります。
また、端末のスペックもWiMAXのほうが優れているため、5G対応でデータ容量無制限でポケット型Wi-Fiを利用したい方はWiMAXがおすすめです。
ソフトバンクのポケットWiFiのメリット・デメリット
ここでは、ソフトバンクのポケットWiFiのメリット・デメリットを解説していきます。
ソフトバンクのポケットWiFiのメリット
ソフトバンクのポケットWiFiのメリットは下記の通りです。
- 5G対応エリアが広範囲
- ソフトバンクユーザーはデータシェアプラスが利用できる
- ソフトバンクショップで契約可能
- 3GBプランであれば5年間もお得に利用できる
ソフトバンクの5G人口カバー率は、2024年3月末時点で95%を超えているため、5G通信を広範囲で利用できます。
ソフトバンクユーザーの場合はデータシェアプラスを利用できるため、契約中のスマホとポケットWiFiのデータを分け合うことが可能です。
また、3GBプランであれば5年間は月額990円(税込)で利用できるのでお得です。
契約は近くのソフトバンクショップででき、店舗に在庫があれば当日から利用できます。
※参考:ソフトバンク「2024年3月期 決算説明会」プレゼンテーション資料 35p
ソフトバンクのポケットWiFiのデメリット
ソフトバンクのポケットWiFiのデメリットは下記の通りです。
- 50GBプランの料金が割高
- 端末代金の割引がない
- データ容量に制限がある
ソフトバンクのポケットWiFiの50GBプランは月額5,280円です。
これは、5G対応でデータ容量無制限で利用できるWiMAXよりも高いです。
データ容量も制限があるため、消費量を気にしながら利用する必要があります。
コスパよく5G通信を無制限で利用したい方は、WiMAXの利用を検討することをおすすめします。
ソフトバンクのポケットWiFiでよくある質問に回答!
最後に、ソフトバンクのポケットWiFiでよくある質問について解説します。
まとめ
本記事では、ソフトバンクのポケットWiFiについて、料金や速度などの基本情報やプランの詳細、おすすめな人などについて解説しました。
大手キャリアの安定した通信が利用できるだけでなく、スマートフォンとセットでお得なデータシェアプランが選べる点や、PayPayポイントが貯まりやすい点などで、ソフトバンクのポケットWiFiは多くのユーザーから人気を博しています。
ただ、Wi-Fiサービスは数多くあり、自分に合ったサービスを選ぶには各サービスの特徴を理解して、自分の利用シーンと照らしあわせてみるのが重要です。
ソフトバンクのポケットWiFiと他社サービスを比較して、自分に合ったサービスを利用するようにしましょう。
